アートのコツライブラリー

2011年6月15日水曜日

まちなかアート展開のコツ

「アートのコツ」 は、アートホリックな方々にアートを楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、長者町まちなかアート発展計画の山田訓子さんに「まちなかアート展開のコツ」を教えていただきました。

 
長者町まちなかアート発展計画は『アートを表現することではなく、アートへの関わり方を模索し、表現していく』ことをコンセプトに、アートと人とまちとが出会うきっかけをつくることができればと、 長者町を舞台にアートプロジェクトやワークショップ、勉強会などを市民が主体性をもって企画・運営している団体です。

参加メンバーは、アートファン、トリエンナーレサポーター・ボランティア、長者町ファンなどの一般市民で、職業や年代も様々です。

団体発足のきっかけは「あいちトリエンナーレ2010」の開催で、会期中長者町にあったATカフェに集まって、有志で様々な活動を行っていたサポーターズクラブメンバーが、トリエンナーレ後も継続してアート楽しみたい!という思いで、みんなが出会う場となった長者町で活動を始めました。

これまで、ワークショップ(WS)やトークイベントなどを開催してきましたが、7月23日より、長者町繊維街を舞台に、はじめてのアートプロジェクト「ちいさなアートジャンボリー2011」の開催を予定しています。
 
「あいちトリエンナーレ2010」出展作家の山本高之さんの子供ファッションショー、石田達郎さんのプロジェクトをはじめ、キリコラージュによるダンスWS、柴幸男さん、杉原邦生さんによる演劇WS。アートバスMOBIUMの運行などを行います。

参加する様々な人が出会い協力しあいながらひとつのプロジェクトをつくっていくことを目的としていますので、参加して楽しんでいただけるとうれしいです!!
 
最終日の8月21日には長者町通の一部を歩行者天国にして長者町に関わる団体と協働で、「真夏の長者町大縁会」も開催します。「長者町アートアニュアル実行委員会」を中心に、まちなかでの開催にあたって、まちのみなさんにも様々な協力をいただいています。

今後も長者町の飲食店やまちなかでのイベント、勉強会の開催など、まちと協働でできることも探りながら持続可能な活動を行っていく計画です。 外から眺めて想像していることと、実際やってみて感じることは全然違うので、誰かになにかしてもらうのを待つのではなく、自分たちでよく考えて、手探りでもやってみることが大切。 みんなでやれば想像以上にいろんなことができるのがとても楽しいです。それがまちなかアートを楽しむコツとも言えるのかもしれません。

また、このプロジェクトは「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)2011」にも参加しています。AAFへの参加で今まで知り合うことのなかった、全国のアートNPOや市民団体の方々との交流も生まれ、考え方や活動の幅が広がっています。

様々な人が参加して、つくっていくなかで生まれる、ちいさな始まりや繋がりが少しずつ大きく広がって、アートに関わったり楽しんだりする場が生まれていくことに発展してゆけばいいなと思っています。


山田訓子 長者町まちなかアート発展計画メンバー 
http://choja.machinakart.com