アートのコツライブラリー

2010年6月15日火曜日

アートの敷居を低くするコツ


「アートのコツ」 は、アートホリックな方々にアートを楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、GALLERY APAの渡邊見美さんに「アートの敷居を低くするコツ」を教えていただきました。


APAのブログはおもしろい!!」と、ここ最近、読んでくださる方が徐々に増えつつあり、とても嬉しく思っています。
私は、色々なギャラリーのブログも拝読させていただきますが、文章をあえて硬くし、難しくして、きれいにまとめようとしているように思います。
確かに、ギャラリーのブログを読む方は、アートの好きな方ですので、そのほうがいいのかもしれませんが、私には、気持ち、ハートが伝わらないのです。
APA=私の思いは、「アートは、もっと身近に感じてもらうもの」だと思っています。
朝起きて、目覚めの1杯のコーヒーを飲むときのマグカップが、作家の手づくりの作品だったら、おいしさ倍増です。
みんなお揃いのシャネルやルイ・ヴィトンのブランド品のバッグより、世界にたった一つしかない作家手づくりのオリジナルのバッグの方が、個性があり、自分らしさを強調できるのではと私は思います。
50号の大きなキャンバスの油絵でなくても、小さな小さな版画、オブジェでも十分楽しめます。そこから、飾りたい作品のイメージが湧いてくるのではないでしょうか。
私は、アートは手の届くものであってほしい。そうあるべきだと思います。
オンラインショップを昨年4月に立ち上げました。確かに、作品画像1枚で購入するというのは、作家を知っているか、その作品を実際に見たことがあるかで決まると思います。
そして、一番重要なのは、オンラインショップ、APAの信頼性があるかないかです。
まだまだAPAは走り出したばかりですので、長いスパンで考えていますが、ほかのギャラリーのオンラインショップと違うところがあります。
「価格はお問い合わせください。」と価格を表記していないギャラリーが多いです。
2年ほど前、あるギャラリーのホームページで、気になる作品があり、価格を問い合わせたところ、丸が2桁多くて、自分の予想価格をはるかに上回っていました。もちろん、そのギャラリーには電話をすることができなくなりました。他の作品も高いというイメージがついてしまったからです。ギャラリーに携わっている私でさえ、このような気持ちになるのですから…。APAはその価格の面でクリアにするべきだと思い、すべての作品価格を表記しています。きっと、作品の価格と信頼性が敷居を低くするのではないかと思います。


渡邊見美 GALLERY APA二代目。「愛知スト」をメインに紹介。


■展覧会スケジュール
618 ()74() 早川知加子・寺岡麻美子・赤井郁美展
APA F2 では酒向絵美展を同時開催

GALLERY APA
名古屋市瑞穂区汐路町1-15
12:0019:00 月曜日休廊
052-842-2500
  http://www.fuji.bpl.jp

写真/松岡徹展展示風景