アートのコツライブラリー

2013年3月16日土曜日

ミュージアムショップのコツ

「アートのコツ」はアートホリックな方々にアートを 楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、名古屋市美術館ミュージアムショップの岡地史さんに「ミュージアムショップのコツ」を教えてただきました。


 名古屋市内でも緑の豊かな白川公園の中にある名古屋市美術館。ミュージアムショップはその1階に併設されています。美術館のお客様にはもちろん、ふらりと立ち寄った方にも楽しんでいただけるよう、見るだけでワクワクするようなアートグッズをセレクトしています。また、ここでしか手に入らないオリジナルグッズの制作もしています。当館の所蔵作品として親しまれているモディリアーニ《おさげ髪の少女》をモチーフにしたポーチ、クリアファイルといった定番グッズに加え、2010年に新しく「おさげツボ押し」が仲間入りしました。モディリアーニ作品の特徴でもある、なで肩の部分をヒントにして生まれたツボ押し棒は、ひとつずつ手作業で作っています。11本表情が異なる手描きの味わいや、木のぬくもりを感じる使い心地も好評で、おかげさまで発売以来人気No.1の商品になりました。また、昨年より自分でデザインしたオリジナルのツボ押し作品コンテスト「ツボコン」(年1回開催予定)も始まりました。世界にひとつだけのツボ押しを作ることでアートに親しんでもらえたらと思いスタートした企画で、お子様から大人の方までご参加いただき、個性豊かな作品が数多く寄せられました。
 こういったミュージアムショップの活動をお伝えするツールとして、ブログやツイッターとともにフリーペーパーnagoms(ナゴムス)があります。年3回程度のペースで、スタッフ自ら執筆、デザインをして制作しており、現在は美術館内や近隣のお店などにご協力いただいて配布しています。小さなフリーペーパーですが、最新情報や連載コラムのほかに、イラストの投稿など読者の方にも参加していただける企画もありますので、見かけた際にはお手に取っていただけるとうれしく思います。
 美術館やアートについて、堅苦しいとか難しいといった印象を持たれることがあるかもしれませんが、こういった手に取ることのできるグッズや誰でも参加できるコンテスト、どこでも見られるweb, nagoms等がきっかけとなり、少しでも美術を身近に感じていただけたらうれしいです。

岡地史
2007年より名古屋市美術館ミュージアムショップ勤務。
名古屋市美術館ミュージアムショップHP http://ncam.shop-pro.jp/
おさげツボ押しHP http://osagetsubooshi.jimdo.com/
 

2012年12月16日日曜日

イベント企画のコツ

「アートのコツ」はアートホリックな方々にアートを 楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、緑の光線を主宰する森下典子さんに「イベント企画のコツ」を教えてただきました。

『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』 安田謙一 著 プレスポップ 
 2011年まで名古屋のレコード店で働いていたのですが、その頃に店で入れていた湯浅湾のCDをリリースしているレーベル、boidが音楽評論家の湯浅学さんのレコードコンサートを開催することになり、イベント開催の手伝いをしたり、レコード店の同僚がイベントの企画を始めて、その手伝いもしているうち に、自分でイベントの企画をしてみたいと思い始めました。

 その頃よく聴いていたのが韓国のロック・バンド、チャン・ギハと顔たちで、そのアルバムの解説を書かれていたのが、ロック漫筆家の安田謙一さんでした。チャン・ギハたちの音楽への理解の深さと、チャン・ギハたちに負けないくらいの小気味いいテンポの安田さんの文章がとても印象に残りました。安田さんのおしゃべりを名古屋でも聞けたらいいなと思いました。

 しばらくして、安田さんの書籍が2012年の後 半に発売されることを知り、書籍の発売記念イベントを企画したい旨を、書籍の出版元に連絡をしたことがきっかけで、名古屋でのイベントが実現できる運びとなりました。安田さんの今回の書籍の発売記念ツアーは2013年1月に大阪、2月に東京、3月に名古屋で開催されます。安田さん単独のイベントは今回が初となります。安田さんを観に来てくださる方たちと同じような心持ちで、ワクワクしながらイベント当日を迎えられればと思っています。

 それから、昔からよく聴いていたバンド、ロンサムストリングスとSakanaの、それぞれのギタリストの桜井芳樹さん、西脇一弘さんのデュオのライブを、2013年の前半に名古屋で開催する企画も準備中です。西脇さんがイラストレーターとしても活躍されていて、Sakanaのアルバムのジャケットも描かれているので、西脇さんの作品の展示とライブの同時開催を検討しています。Sakanaを聴いたことがない方にも、西脇さんの作品を観ていただき、Sakanaの音楽にも興味を持っていただけるとうれしいです。 

森下典子
緑の光線主宰。2011年まで名古屋のレコード店に勤務後、2012年より音楽イベント企画を開始。

■「なんとかズ・オン・ツアー 安田謙一がやって来る 2013」
「ロック漫筆家によるロック漫談&ディスク・ジョッキー」(レコード鑑賞とおしゃべり)お相手:安田謙一
日時/2013年3月19日(火)19:00(開場18:00)
会場/オーガニックカフェ・ギャラリー 空色曲玉
入場料/予約1500円、当日1800円(ともに1ドリンク代500円別途必要)
企画・制作/緑の光線
協力/プレスポップ
http://www.presspop.com/jp/nnn_sign_tour/

予約・お問い合わせ/緑の光線
 

2012年9月15日土曜日

ワークショップのコツ



「アートのコツ」はアートホリックな方々にアートを 楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、作家の富永敏博さんに「ワークショップのコツ」を教えていただきました。

今回は、ワークショップのコツについてのお話の依頼ですが、私は参加型の作品をおこなっていますので、そちらを中心にお話をさせて頂きます。参加型の作品をおこなうきっかけは、大学院の修了制作のプロジェクトです。現在は、平面、立体、インスタレーション、プロジェクトなどさまざまな表現で発表をおこなっています。

大学院の修了制作の『Happy Plants』は、学内にいる学生、職員の方に、チューリップの球根をわたして、学内のお気にいりの場所に植えてもらう作品です。秋に植えたチューリップは、春になると至る所に咲きはじめます。だれかが植えないと勝手に咲くことはないので、咲いた時はふと立ち止まり「あれっ?」と不思議な気持ちにさせてくれます。その後、2006年までおこないました。その間、さまざまな方たちに植えてもらいましたが、美術に関わっていない方へのアプローチの仕方が難しく悪戦苦闘しました。

参加者といっしょに取り組んだ作品を紹介します。越後妻有アートトリエンナーレ2009に出展した『かき氷マウンテン』は、地元の方といっしょに雪で作品を制作しました。その時は、人よりも大きな雪山を制作したので、地元の方のご協力が得られなければ制作することができませんでした。そして、昨年から取り組んでいる『My House Flag』は、旧保育園や商店街の空店舗で、参加者に自分の家の旗を古着や布を使用して制作する作品です。(注:2011年は画用紙に描く方法で制作)

参加型の作品は、参加者の理解や協力が得られなければ作品を制作できません。いろいろな方と出会い制作することで、最初の計画とは違った形に変化する時もあります。参加者とはその日だけの出会いのときもあります。参加者といろいろ話をしたり話さなかったりと、コミュニケーションは人それぞれです。はじめは緊張した様子の方も、制作していると次第に打ち解けて帰りには、「楽しかった」「もう一度参加してみたい」と帰っていく方もみえます。参加してもらうことで、少しでも気持ちが変化する場を、今後も提供していきたいと思います。

富永敏博
1978 愛知県生まれ。2004年愛知県立芸術大学大学院修了。名古屋を拠点に活動中。作品は絵画、立体、参加型など多岐にわたる。

展覧会スケジュール
「常滑フィールド・トリップ2012
ワークショップ「My House Flag -お家の旗を作ろう-」をおこないます。
会期:2012106日(土)~14日(日)
会場:常滑市やきものの散歩道周辺
ワークショップ「My House Flag -お家の旗を作ろう-」は会期中の土・日曜日13:0017:00に旧常滑北保育園で開催

「秋の小旅行2012
「ギフトプロジェクト」に参加します。今回は事前に瀬戸の陶芸,ガラス工房に訪れ、スタンプラリー用の景品(皿、湯呑み、オブジェなど)を出品者、協力者に制作していただきました。
会期:2012104日(木)~14日(日)月・火・水曜日は休み
時間:11:0017:00(店舗により異なる場合あり)
会場:尾張瀬戸駅前周辺の商店街

富永敏博 展「ワンダートリップ」
会期:20121020日(土)~1111日(日)会期中の金・土・日曜日のみ開廊
時間:13:0019:00
会場:CROSSING(名古屋市千種区山門町1-11 覚王山コーポレーション105